L'Absurede Génis des Fleurs
from Languedoc
ラブシュルドゥ・ジュニ・デ・フルール
複合農業を目指して、ラングドック・ベダリュー村に辿り着いたカップル。
ル・トン・デ・スリーズのアクセル・プリュファーと同じ土地、ベダリューに新しいドメーヌが誕生しました。その名も「L’absurede Genis de Fleurs ラブシュルドゥ・ジュニ・デ・フルール」。都会人でありながら自然に憧れをもち、観察し続けたフランスの詩人ジャン・コクトーの「L’absurede genis de fleurs (花の理屈のない素晴らしさと才能)」という詩の一節から。コクトーの生涯と自分たちを重ね、花のように香り天空に舞うように軽くエレガントなワインを造りたいという思いも込めてこのドメーヌ名としました。
トムはロワールのミュスカデ出身で、アンジュのジェローム・ソリニーやヴィーニュ・ド・ババスなどで経験を積み、ワインだけでなく、その他フルーツの栽培などの複合的な農業に興味を持っていた時に、アクセル・プリュファーとの出会いに刺激を受け、ベダリューの地に自身の根をおろす事を決断します。一方、ミヤはルーマニアの生まれ。お爺さんがワイン生産者で、生まれた時からワインに慣れ親しんでいました。18歳の時にパリに移住するも、自然の中での生活に憧れを抱いていました。そんな2人は自然派的なフィロソフィーを持った人たちが集まるコミュニティーで知り合い、お互いに惹かれ合います。
彼らの夢がスタートしたのが2016年。買い葡萄でワインを醸造する事から始め、翌年には念願の自身の畑を取得。合計2ヘクタールの畑は2つの地域に点在しており、粘土石灰質とシストの異なる土壌で構成されています。そのうちの一つは標高400メートルの急斜面で、機械が入る事の出来ない非常に大変な場所に位置しますが、丁寧にビオディナミを実践しています。
各キュヴェにはミヤの故郷のルーマニアの言葉が付けられています。それはトムのミヤに対するリスペクトと、ミヤと共にワインを造っている事を、ルーマニア語を通して伝えたかったからだそうです。1970年から使用されている小さなカーヴでこつこつとワインを作っている2人。これからどのように形を変えていくか、とても楽しみです。
Ciulin - チューラン-
テレグリ テレブラン
「チューラン」とはルーマニア語で「あざみ」という意味。テレットが植わっている畑にあざみの花が沢山咲いている事からこのキュヴェ名となっています。
白コショウやシナモンなどのスパイスのニュアンスと、柑橘のような心地よい酸味と果実味をたっぷり感じる口当たり。少し冷やし目でアペリティフから魚料理まで、バリエーション豊かに合わせて頂けます。
Penumbra - ペヌンブラ -
サンソー 100%
「ペヌンブラ」とは「光と闇の間」という意味で、この畑を購入した時に、畑が光と影に覆われていた事と、ワインの味わいが明るくミステリアスな事からこの名が付けられました。
ジューシーでありながら、バラやお香、胡椒のような香りが漂い、軽やかでありながらミステリアスな雰囲気を醸しだしています。
Dor - ドール -
カリニャン アラモン クレレット
「ドール」とはルーマニア語で「憧れ」という意味で、彼らの全ての想いがこもったキュヴェである事からこの名が付け枯れたました。
トロピカルフルーツのような香りと、エレガントで奥行きのある深い味わい。
Ploum - プルーム -
サンソー シャルドネ
「プルーム」とは葡萄が水の中に落ちる音をイメージし、まさにその音のように、葡萄の純粋な水分を感じるワインという意味で名付けられました。
アセロラやスモモのような華やかな風味と、フレッシュで軽やかな口当たり。まるで搾った直後の葡萄をジュースを飲んでいるかのような繊細なのど越しが印象的なワインです。
Arc - アールク -
サンソー 100%
「アールク」とは弓という意味で、このサンソーが収穫される3つの区画を上からみると弓のような形であることから名付けられました。
ペヌンブラよりは大人しい雰囲気ですが、イチゴを丸ごとすり潰したかのような果実味と、繊細な舌触りのある赤ワインです。
Zmeurica - ズムリカ -
サンソー ムールヴェードル
「ズムリカ」とはルーマニア語で「凧」という意味で、まさに高く飛ぶ凧のように赤い果実の軽やか香りと、滑らかなタンニンを持ちながら複雑で真っすぐな味わいのキュヴェ。
Bunici - ブニチ -
カリニャン アラモン グルナッシュ モラステル
グラン・ノワール・ド・ラ・クレメット
「ブニチ」とはルーマニア語で「祖父母」という意味。
まさに祖父母のような非常に樹齢の高い葡萄から醸造され、しっかりとした黒い果実味と心地よい酸味、そして食欲をそそるスパイスのニュアンスがしっかり効いた味わいの赤ワインです。
Apus - アピュス-
カリニャン アラモン サンソー
「アピュス」とはユーマニア語で「日没」という意味。
しっかり詰まった果実味と、胡椒のようなスパイス感がありながらも、非常に瑞々しい口当たりで心地よい酸と共に、ストレスなく喉を通りぬけていく赤ワインです。
Cutremur2 - クトレムール2-
サンソー カリニャン
「クトレムール」とはルーマニア語で「地震」という意味。
クトレムール2は、より厚みがあり深みのあるワイン。クトレムール1もあるが、より軽やかでフレッシュなワイン。
Mugurel - ムグレル -
サンソー カリニャン
「ムグレル」とはユーマニア語で「つぼみ」という意味。
まるで葡萄のジュースのような甘やかな香りと、口内に広がるスパイシーな果実味。少し酸がありますので、食事と共に飲んでいただくと口内で寄り添ってくれる優しさがあります。
Visator - ヴィザトル-
サンソー カリニャン
「ヴィザトル」とはルーマニア語で「夢見がちな人」という意味。ラベルには白黒の写真の奥にカーブで作業をしているミハが映っていて、友達がミハの写真や、自身の絵など様々なものをコラージュして作ったもの。
ユリやツツジの花の蜜、フローラルなアロマにカシスの凝縮した爽やかな果実味。 ハーブやスパイスも感じられます。
Curcubeu - クルクベーウ-
カリニャン アラモン テレット サンソー
モラステル グラン・ノワール・ド・ラ・クレメット
「クルクベーウ」とはルーマニア語で「虹」という意味。ラベルはミハが自ら描いたもの。
熟成するためのワインで、彼らが非常に満足しているキュヴェ。 若さと落ち着いた感、両面を保っている、エキセントリックなワイン。年間生産量は500本生産ほど。