








Domine Les Maou
ドメーヌ・レ・マオ
from Cote du Rhone




HISTOIRE
元科学研究者・ヴァンサンの自然派ワインへの情熱がこもった、優しくてジューシーな自然体なワインを醸造。
ドメーヌレマオのヴァンサンは科学研究者として何事にも没頭する性格で仕事にのめり込んでいた時期がありましたが、科学の世界の真実に疑問を感じていました。
物事の本質を知る為にはもっと違う方面からのアプローチから説明できないのではないだろうか?もちろん、現在の科学の小さい分野を徹底的に研究することは価値があることはわかる。でも自分の人生をこんなことに費やしていて良いのか?と疑問を感じていました。
研究者としてアイルランドの長期滞在からフランスに帰ってきた時に、滞在中の任務を評価されてボーナスが支給されたのをきっかけに、昔から好きだった自然派のワインを頻繁に飲むようになりました。何事にも没頭していくヴァンサンは自然派ワインの美味しさに夢中になってしまったのです。ボーナスの殆どを自然派ワインに費やしてしまう程のめり込みました。
そのうちに、飲んでいるだけでは物足りなくなり、造り手の訪問をスタートしました。
クロード・クルトワ、ダール・エ・リボ、ラングロール、など多くの自然派醸造家を訪問して、彼らの情熱と満ちた生き方に段々魅了されていったのです。自然を相手に美味しい液体を造りあげることに集中している姿に感動しました。
醸造家達の人間的な生き方にますます興味を持ち、彼らと一緒にテーブルを囲んでワイン造りを話合うような世界に入りたいと真剣に思うようになったのです。そして、もうこの思いは止められませんでした。
そして2013年にワインの世界で生きていく事を決意し、祖父母の実家である南ローヌ・アヴィニョンの街を東に行ったヴォークリューズ地方に移り住んだのです。そしてヴァンサンはGordes村周辺に3.5hの古木の畑を入手し妻のオレリーとドメーヌレマオを2014年に立ち上げました。
畑は全て有機栽培。カリニャン、サンソー、オーヴァン(クノワーズ)の古木から収穫した葡萄を除梗せずにグラップ・アンティエール(葡萄房丸ごと)にて発酵槽で仕込むセミ・カルボ醸造のキュヴェと、
すのこの板を使い除梗したうえでマセラシオンを行うキュヴェを造り分けています。
南ローヌにありながら、この地区の特徴は冷涼な気候。収穫が始まるのはラングドックや他のローヌ地方はもとよりブルゴーニュ地方より収穫が遅いくらいです。冷涼な気候の影響で糖度はさほど上がらずアルコール度数10.5度から11度のきれいな酸の乗ったエレガントなワインが造り上げられます。収穫時期も気温が上がらないので、収穫したぶどうを冷やすことなく野生酵母で発酵させ、低温による発酵でより一層の果実味を生み出しています。
ドメーヌ名のレ・マオとはオキシタンでMauvaise(悪い、劣った)という意味。みにくいアヒルの子の童話から連想し名づけたドメーヌ名です。アヒルは最初のヴィンテージから白鳥として飛び立ったかもしれません。それくらい南仏とは想像できない優しく、エレガントでフレッシュな美味しいワインです。どこで修業することもなく独学でワイン造り上げたヴァンサンのセンスには要注目です。
LES VINS
Petillant Naturel - ペティヤン・ナチュレル -
ペティヤン好きにはたまらない優しい果実味に溢れる味わい。
グロヴェールと呼ばれる食用葡萄70%とクレレット30%の構成。毎年非常に収穫量の少ないレマオですが、それでもペティヤン好きのヴァンサン達2人には絶対に造りたいキュヴェ。
2つの葡萄品種を一緒に醸造。発酵が終わる前に瓶詰し、2年間にもわたって瓶内熟成をさせたペティヤンです。
毎年、葡萄品種の構成と味わいは変わりますが、今回は10グラムの残糖が残り、ほんの少し甘口にしあがっています。
まさにアペリティフとして、食前のサラダや軽くつまめるフィンガーフードなどと合わせていただきたいです。

Petillant Rouge - ペティヤン・ルージュ -
まさに赤い果実味溢れる大人な雰囲気のペティヤン。
樹齢40年ほどの(2017年:カリニャン50%、グルナッシュ50%)(2018年:カリニャン50%、オーバン50%)の構成。
手摘みで収穫した葡萄を2つの品種を混ぜ合わせて房まるごと3~4日間のマセラシオンカルボニック。発酵を続け、残糖がやや残る段階で瓶詰。瓶詰後に3年間澱と共に瓶内熟成。
赤い果実味がいっぱい詰まった旨味のある味わいで、キルシュのような雰囲気とほんのりと熟成感を感じる大人のペティヤンです。食前や食中に幅広く合わせていただけます。

Le Plan B - ル・プラン・ベー -
果実味とミネラル感が心地よい、バランス抜群の白ワイン。
粘土石灰質土壌に植わる樹齢50年ほどのグルナッシュブランとグルナッシュノワールを合わせて50%。グロヴェール50%の構成。手摘みで収穫した葡萄をダイレクトプレス。ファイバータンクにて温度調節せずに発酵を行い、熟成はステンレスタンクにて行う。リンゴのような爽やかな果実味と塩気を感じるミネラル感。のど越しも滑らかで、非常にバランスのよい白ワインです。
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A Venir - ア・ヴニール -
ブランドノワールにて醸造されたミネラルたっぷりなワイン。
粘土石灰質土壌に植わる樹齢40年から70年ほどのカリニャン・ノワール50%とクレレット・ローズ50%の構成。手摘みで収穫した葡萄をダイレクトプレス。ファイバー製のタンクにて発酵を行い、ステンレスタンクにて熟成。新しく挑戦したものをこのキュヴェにしており、葡萄の状態などによって作り分けている。このヴィンテージはブランドノワールに焦点を置いている。このキュヴェもミネラル感たっぷりで酸味とのバランスが非常によい。

Rose - ロゼ -
いちごの様な果実味溢れるカベルネソーヴィニヨン主体のロゼ。
樹齢40年ほどのカベルネ・ソーヴィニヨン95%と、グルナッシュ5%の構成。
手摘みで収穫した葡萄をダイレクトプレスし、グラスファイバータンクにて10日間の発酵。その後、同じくグラスファイバータンクにて6か月間の熟成。非常に軽やかでジューシーな果実味があり、まるで完熟いちごをかじっているかの様な味わい。心地よいミネラル感と酸味もあり、バランスの整ったロゼワインです。
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Entre chat - オントレ・シャ -
アペリティフにもぴったりなジューシーな赤ワインです!
粘土質土壌に植わる平均樹齢50年のサンソー24%、グルナッシュ38%、クレレット38%の構成。
収穫した葡萄を各品種ごとに3つの種類のタンクにて短いマセラシオンカルボニック。春まで熟成させアッサンブラージュを行い瓶詰。フルーティーでジューシーな果実味を持つワインですが、芯もしっかりとある赤ワインです。アペリティフでも楽しんでいただけます。

Entre Les Gouttes - オントレ・レ・グーテ -
熟度の高いカリニャンとオーバンを使用したキュヴェ。
粘土質土壌に植わる平均樹齢50年のカリニャン75%、オーバン25%の構成。
収穫した葡萄を房まるごとコンクリートタンクとステンレスタンクにて10日間のマセラシオンカルボニック。ファイバータンクにて翌年の3月まで熟成し瓶詰。通常の収穫時期よりもさらに長く熟した葡萄を使用したキュヴェ。やや濃いめの色調ながらも、軽やかでジューシー。スパイスのニュアンスもしっかりあり、色々な料理と合わせてのみたい赤ワインです。

Au P'tit Bonheur - オ・プティット・ボヌール -
運がいいので、毎年美味しいワインが造れている!?
サンソー70%、グルナッシュ30%の構成。キュヴェの名前のプティボヌールとは、「運があれば」という意味で、主要品種のサンソーが病気に弱く、葡萄の房も大きいので、運がよければジューシーで美味しいワインができる、という皮肉がこめられています。レマオの中では毎年最もアルコール度数が低く、平均11~12度程度の仕上がりとなっています。果実味フレッシュでまさに赤ワインとロゼワインの中間といった味わい。少し冷やし目で爽やかに飲んで下さい。

Vaste Programme - ヴァスト・プログラム -
ドメーヌレマオの壮大な計画によって生まれたキュヴェ
カリニャン50%、カラドック25%、オーバン25%の構成。温度が低く、熟成するのが遅い区画から収穫された葡萄によるキュヴェなので、いつも果実味フレッシュで繊細なワインとなる。ヴァストプログラムとは「壮大な計画」という意味で、グイグイ飲みたいワインを造りたい2人の計画を、「壮大」と大げさに表現し、自分たちをからかう意味を込めて、ヴァストプログラムと名付けられている。

Haut les Coeurs - オー・レ・クール -
スパイス感と果実味のしっかりした南仏らしいカリニャン
カリニャン100%のキュヴェ。平均樹齢50年のカリニャンを収穫し、コンクリートタンクにてマセラシオンカルボニック。約3日後に足で破砕をおこない、合計12日間の発酵。
このキュヴェに関しても冷涼で熟成するのが遅い区画ながらも、出来上がるワインは果実味しっかりでパワフル。ローヌらしい風格のある味わい。
熟成のポテンシャルもあり、抜栓後、日に日に味わいが大きく変化します。ハーブを効かせた肉料理と共にお試し下さい。

Faire avec - フェア・アヴェック -
何も手を加えずに成り行きにまかせて完成したワイン?
粘土質土壌に植わる樹齢30年程のアリカンテ60%とグルナッシュ40%の構成。手摘みで収穫した葡萄をファイバータンクにて5日間房まるごとマセラシオンカルボニックし、同じくファイバータンクにて熟成。ヴァンサンが葡萄のポテンシャルを信じ、何も手を加えずに出来上がったキュヴェなので、「フェールアヴェック=成り行きにまかせて」と名付けられた。やや濃いめの果実味と、心地よいタンニンがありながらも、のど越しは流れるように滑らか。
